中谷順子選 【日報詩壇】

 一本の電話線 船橋 青柳泉
冬の空に
一本の 電話線
灰色の冷たい地べたから
舞い上がった雀たちが
十五 十六羽も
一列に陽を浴びている

電話線は
あの日
あの時
約束を 伝えてやってきた
雀たちは
もごもご動きながら
一列に並んでいた

それから

【残り 1309文字】



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