清水伶選 【日報俳壇】

近道を歩く姿の時雨けり 銚子 田原秀水
 【評】「しぐれ」という季語、初冬の頃にさっと降る雨のことをいうが、降りみ降らずみの時雨の降り方は、定めなき世、或いは人生の無常を象徴するものとして歌人、俳人に愛されてきた。掲句、句としては「近道を歩く姿 ・・・

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