中谷順子選 【日報詩壇】

 メロディー 大網白里 滝沢ゆき子

朝から時雨が降り止まず
私は古びた木枠の窓に凭れ
微かに揺れるオリーブ葉や
ゴブラン織りさながらの
満天星躑躅を見つめていた
同時に
水琴窟から溢れる音色が
耳の蝸牛の背に触れる
誰も彼も 消えていく記憶
いつか誰かが放った言葉の
光、だろうか
馥郁とした外界の内側で< ・・・

【残り 1475文字】



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