2022年年間最優秀賞に5人 風景や心情、巧みに描く 読者文芸

 読者が投稿した俳句、短歌、川柳、詩を月2回、千葉日報紙上に掲載する「読者文芸」欄で、年間を通じて最も優れた作品を制作した人に贈る2022年の年間最優秀賞が決まった。「日報俳壇」は柏市の酒井義治さん(86)、「日報歌壇」はいすみ市の佐藤幸子さん(82)、「日報学生歌壇」は茨城県の神立美穂さん(21)、「日報柳壇」は八街市の伊藤三峨さん(72)、「日報詩壇」が千葉市の千嶋敬昭さん(79)。各受賞者は多くの投稿作品を通じて、地域の風景や心情などを巧みに表現してきた。各選者による推薦作品や受賞者の喜びの声を特集する。

◆日報俳壇 酒井義治さん

《推薦作品》

海小春快き朝迎へけり
陽炎の歩く歩調について来る
水鳥に音なき雨の光りけり
海は青秋茄子には空の青
蘂深く日の差す花や黒牡丹
庭師来て夏の青空拡げけり
剪定の試し鋏の松手入
炎天の水ふんだんに使ひけり
天空に近道はなし流れ星
欲もなく誇りもなくて帰り花

《推薦の言葉》

 酒井義治氏は暮らしの機微を己が詩情で包み込むように詠い出す作家。その作品は、暮らしを楽しむようなプラス思考で貫かれてお ・・・

【残り 4287文字】



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