一宮から世界の荒波へ パリ五輪「金」狙う プロサーファー・稲葉玲王さん(26)一宮町在住 【ちば新時代 私たちの挑戦】

力強いライディングが持ち味の稲葉玲王選手=2023年、一宮町(関口愛太さん撮影)
力強いライディングが持ち味の稲葉玲王選手=2023年、一宮町(関口愛太さん撮影)
パリ五輪内定を決めた大会で使っていたボードを説明する稲葉玲王選手=昨年12月21日、一宮町
パリ五輪内定を決めた大会で使っていたボードを説明する稲葉玲王選手=昨年12月21日、一宮町

 7月に開催されるパリ五輪サーフィン競技の代表に内定し、自身初の大舞台に挑む。国内屈指のサーフポイント・一宮町で幼いころから技を磨き、当時最年少の13歳でプロデビュー。世界各地の大会を転戦する日々を送ってきた。「やっと大きいチャンスが来た。金メダルを取りたい」。一宮から世界最高峰の舞台へ羽ばたく。

 船橋市で生まれ、3、4歳の頃、プロサーファーの父、康宗さんが一宮町にサーフショップを開店する際に家族で同町に移住した。康宗さんの影響でサーフィンを始めたのは5歳の頃。町内の一宮海岸で初めて波に乗った。「泳げなくて水が怖かった。最初は泣きながら乗っていた」というが、いつの間にかのめり込んでいった。

 同町立一宮小学校、一宮中学校の出身。登校前に海岸へ向かい、下校後も波に乗る少年時 ・・・

【残り 807文字】



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