"朝市仲間"輪島を支援 「ひとごとでない」「復興の力に」と募金箱 勝浦、能登半島地震受け

勝浦朝市通りに設置された輪島朝市支援の義援金募金箱=7日午前、勝浦市
勝浦朝市通りに設置された輪島朝市支援の義援金募金箱=7日午前、勝浦市
勝浦朝市通りに設置された輪島朝市支援の義援金募金箱=7日午前、勝浦市
勝浦朝市通りに設置された輪島朝市支援の義援金募金箱=7日午前、勝浦市

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市で開かれていた「輪島朝市」の復興の力になればと、勝浦市の朝市出店者らでつくる「勝浦朝市の会」(江沢修会長)が義援金募金箱を朝市通りに設置し、支援を呼びかけている。

 勝浦と輪島の朝市は、飛騨高山(岐阜県高山市)と並んで日本三大朝市とされ、特に勝浦と輪島は朝市活性化を図る「全国朝市サミット協議会」で交流を深めてきた。今回の地震で輪島朝市が開かれていた一帯で大規模火災が発生し、店舗や住宅など200棟ほどが燃えて"焼け野原"になった。

 輪島の状況を知った勝浦朝市の会のメンバーの中から「同じ朝市。何かできることをしたい」と声が上がり、同協議会を通じて各地の朝市で義援金を募ることに。勝浦は朝市開催時間帯に通り2カ所に緑色の募金箱を設置し「輪島朝市は壊滅状態にあります。一日も早く復旧復興するため義援金箱を設けました。ご協力ください」と訴える。

 観光客らが買い物の釣り銭などを募金箱に入れ、朝市出店者も売り上げの一部を寄付。毎日のように朝市を訪れる同市の田井智之さん(50)は「海のそばで塩づくりをしているので(津波など)いつ自分も被害に遭うか分からない。輪島朝市が立ち直れるよう支援したい」と話し、朝市通りの近くに住む女性(71)も「頑張って一日も早く復興できますように」と願っていた。

 義援金は当面続け、同協議会を通じて輪島朝市関係者に届ける。勝浦朝市の会副会長の塩田和彦さん(55)は「商店街で開かれる輪島朝市は勝浦と似ていて、ひとごとでないと思った。同じ朝市仲間。大変な状況だが、気持ちだけは負けないでほしい」とエールを送った。


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