北朝鮮遺骨収集で渡航許可 4年ぶり日朝協議控え 

北朝鮮が公開した、日本人の埋葬地とされる平壌市内の土地=6月(共同)

 政府は23日、終戦前後に北朝鮮周辺地域に残された日本人の遺骨収集を目指す民間団体「全国清津会」のメンバー5人に、北朝鮮への渡航を特例として認める方針を固めた。今月28日から約10日間の日程で遺骨収集に関し調査する目的。29日には日朝政府間協議が4年ぶりに北京で再開。経済支援への期待から北朝鮮側が積極的な遺骨問題をきっかけとして、拉致問題進展の糸口を探りたい考えだ。

 日本政府はミサイル発射を受けた経済制裁の一環で国民に渡航自粛を要請している。昨年、サッカーW杯北朝鮮戦でサポーターの渡航を容認した例がある。外務省は便宜を図るため、職員の同行派遣も検討。


  • Xでポストする
  • LINEで送る