郷土の音色、垣根越え継承 睦沢・上市場のお囃子 年齢、地区問わず保存会 【地方発ワイド】

お囃子の練習に励む保存会メンバー。曲の途中で演奏者を入れ替えるのが特徴という=15日、睦沢町
お囃子の練習に励む保存会メンバー。曲の途中で演奏者を入れ替えるのが特徴という=15日、睦沢町

 少子高齢化や生活形態の変化で郷土芸能の存続が難しくなる中、睦沢町の上市場地区が、神社に伝わるお囃子(はやし)の担い手を確保しようと、地区や年齢を問わず入会できる保存会を新たに立ち上げ、活動を続けている。演奏の母体だった子ども会が解散し、伝統が途切れる危機に直面したためで、地区外の大人や幼いころに経験した若者が呼応して入会。神社や地区の役員らも保存会を支え“郷土の音色”を守っている。(茂原支局 武内博志)

 同町上市場の八坂神社には古くから、「スワ」「シッチョウメ」「ヤグルマ」という曲目のお囃子があり ・・・

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