おむすび作り交流続ける 成田 来日まもない技能実習生と住民 「つらい時に思い出して」 【地方発ワイド】

初めてのおむすびを楽しそうに作る技能実習生ら=成田市
初めてのおむすびを楽しそうに作る技能実習生ら=成田市
技能実習生たちとおむすびの作り方を教えて交流する大木さん
技能実習生たちとおむすびの作り方を教えて交流する大木さん

 成田空港近くにある成田市の入国後講習施設「TSC国際研修センター」で、来日したばかりの技能実習生と地域住民との間で「おむすび」を通じた交流が続いている。高齢者を中心につくる「むすびの会」のメンバーが月に1、2回の頻度で同施設を訪れ、全国各地の職場に就く前の外国人たちにおむすびの作り方を教える。会を立ち上げた大木和江さん(73)は「行く先々でつらいことに直面した時に日本にも応援している人がいると思い出してほしい」と願う。

(成田支局・渡辺翔太)

 技能実習生には入国直後の1カ月間、日本語や日本の文化・生活習慣、労働に関する法的な知識を理解するための教育を受けることが義務とされ、それらは入国後講習と呼ばれている。同施設ではベトナムやミャンマー、インドネシアなどから来た40~50人の外国人が常時学んでいる。

◆縁を結ぶ

 同市ボランティア連絡協議会会長を務める大木さんの声かけで10人ほどのメンバーでむすびの会を発足し、今年1月から技能実習生たちとの交流が始まった。同施設の技能実習生たちが生活困窮者などに食品支援を行う「フードパントリー」のボランティアに参加し、大木さんが「異国の地で頑張ってくれる人たちに何か ・・・

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