市原市の動物園「市原ぞうの国」で４日、正月にちなんだ特別パフォーマンスが披露され、日本生まれのアジアゾウの４姉妹が、干支（えと）の書き初めや絵描きに挑戦した。会場に集まった親子連れら３００人は「すごい」などと歓声を上げ、新年を祝うパフォーマンスを楽しんだ。

　長女「ゆめ花」（１６歳）は鼻先で筆を握り、今年の干支の「辰」を書き初め。バランスの取り方が難しい字だったが、黒字ではっきりと見事な書をしたためた。次女「りり香」（１０歳）は初めて干支の漢字に挑んだ。緑色の字で「辰」を器用に書いた。

　三女「もも夏」（５歳）と四女「ら夢」（４歳）は、２頭で辰のイラストを描いた。「もも夏」は頭の部分、「ら夢」はしっぽの部分をそれぞれ担当。２枚で１体のかわいらしい竜に仕上げた。

　書とイラストはそれぞれ販売し、売り上げの一部を元日に起きた能登半島地震の被災者への義援金とする予定。

　東京都葛飾区から来た小学２年、宮崎夕姫奈さん（８）は「絵も字もきれい。ゾウの賢さにびっくりした」と喜んだ。

　特別パフォーマンスは８日まで行う。営業時間は午前１０時～午後４時。問い合わせは同園（電話）０４３６（８８）３００１。