ちばの選挙

現新一騎打ち、舌戦突入 病院建て替えが争点 香取市長選告示

 任期満了に伴う香取市長選は20日告示され、新人で旧佐原市助役の石引庄一氏(57)と、3選を目指す現職の宇井成一氏(55)=自民・公明・民主推薦=が、いずれも無所属で立候補し、一騎打ちの選挙戦がスタートした。県立佐原病院との統合・再編案が取り沙汰されている国保小見川総合病院の建て替え問題や、新たな町づくりの在り方などを争点に、それぞれの主張を有権者に訴えた。投開票は27日。(候補者の年齢は投開票日現在)

 元国土交通官僚でもある石引候補は、北1丁目の選挙事務所前で、市議ら支持者を集めて第一声。現市政について「合併して8年。どう変わったか。夢や希望は実現されたか。空白の8年ではなかったか」と批判。「住んで良し、訪ねて良し、なおかつ公平な町づくりを実現したい」と訴え、「香取にたくさんある宝をどんどん磨いて全国、全世界に発信していきたい」と意気込んだ。

 連合千葉の推薦も得た宇井候補も、北1丁目の選挙事務所前で出陣式。「小見川総合病院が未来永劫(えいごう)経営できるには、佐原病院とのタイアップが必要」と強調しながら、「病院問題と市民と協働の町づくりを、この町に生まれ育ち、住んでいる私にやらせて」と支持者らに呼び掛けた。国会議員や県議、近隣自治体の首長らが応援に駆けつけ、東日本大震災後の現職の取り組みなどをアピールした。

 期日前投票は26日までで、市役所1階市民ホールなど4カ所で午前8時半~午後8時(各支所は同6時まで)に行われる。投票は27日午前7時~午後8時に市内32カ所で行われ、午後9時15分から市民体育館で即日開票される。

 19日現在の有権者数は6万8855人(男3万3828人、女3万5027人)。前回(2010年)の投票率は37・91%だった。

◆香取市長選立候補者(上から届け出順)
 石引 庄一(57)無新

 元佐原市助役、国土交通省大臣官房福利厚生課企画官、国交省大臣官房秘書室企画専門官、(財)リバーフロント研究所契約担当リーダー。法大法学部卒。北3。

 ◇公約 小見川総合病院の4年以内の建て替え▽産婦人科医への助成で誘致促進▽農産業への情報提供と販路開拓▽実践的な訓練実施で地域防災力の強化▽学童保育の拡充で子育て支援▽合併特例債活用の再点検と支所機能の見直し

 宇井 成一(55)無現(2)自民・公明・民主推薦

 市長、香取広域市町村圏事務組合管理者、香取市東庄町病院組合長。県ボート協会長、元佐原市議1期。日本商議所青年部連合会副会長。佐原高中退。佐原イ。

 ◇公約 小見川総合病院の5年後めど建て替え▽佐原病院の350~400床規模の建て替えを県へ要望▽ごみ袋の値下げ▽橘ふれあい公園の整備▽特養老人ホーム(定員100人)新設▽公立幼保、小中学校全教室へのエアコン整備


  • Xでポストする
  • LINEで送る