ちばの選挙

現新の一騎打ちに 「継続」「刷新」で激戦 大多喜町長選

 任期満了に伴う大多喜町長選は14日、告示された。現職で1期の飯島勝美氏(69)=無所属=と新人で元町総務課長の君塚良信氏(63)=同=の2人が立候補を届け出て、一騎打ちの選挙戦が始まった。第一声では、飯島候補が実績を強調して町政の継続を、君塚候補は町民との対話による町政刷新を掲げた。

 飯島候補は午前9時、同町船子の選挙事務所前で出陣式。隣接自治体の首長、地元町議ら数百人の支持者が集まる中、「原点を忘れることなく2期目に挑戦する。それは若者の定住化」と訴えた。雇用拡大など1期目の実績をアピールしたうえ、全寮制の学校法人の誘致など道半ばの案件の実現にも意欲を示した。

 君塚候補は午前10時、同町久保の選挙事務所前で第一声。応援の地元町議、元県議ら数百人が見守る中、声をからした。「最近の町政は町民との対話が欠けている。対話と潤いのある町にチェンジする」と住民との協働を強調。若者の定住化に取り組み、子ども医療費の助成拡大などは「すぐにやる」と約束した。

 両候補とも、再浮上が懸念される産業廃棄物処理場の建設問題に公約で触れ、「反対」を表明。目立った争点がない中、実績や政策で票の獲得を目指す。

 投票は19日午前7時~午後8時、みつば保育園など町内7会場で行われ、午後9時から町役場保健センターで即日開票される。大勢判明は午後10時ごろの見通し。

 13日現在の有権者数は8757人(男4261人、女4496人)。前回投票率は62・55%。

大多喜町長選立候補者(上から届け出順)
飯島 勝美 69 無現
君塚 良信 63 無新

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