2025年1月19日 05:00 | 有料記事

キビタキのメス ヒタキ科 全長14センチ、スズメ大。ユーラシア大陸極東部に固有の種。国外ではサハリン、南千島、中国の一部で繁殖。東南アジアなどで越冬。県選定最重要保護生物=2018年6月14日、木更津市(筆者撮影)

キビタキのオス 喉から胸にかけて橙色かかった黄色、眉(まゆ)と腰の黄色が、キビタキ(黄鶲)の名の由来になっている=2005年5月9日、舳倉島(田村満氏撮影)
丘陵の渓流沿いの細長い畑地、遠くでホトトギスの声が「オ、キョキョ…」と響き渡り、モリアオガエルの卵塊が竹林にぶら下がっている。
畑には猪や鹿の侵入を防ぐための網が張られている。そこに、灰褐色の小鳥が網を張る竹棒の先にひょいと止まった。尾が赤みを帯び、つぶらな瞳と短いくちばし、白い腹、これといって特徴がない。カメラを向けても地面を片目でじっと見たり左右を見たりして逃げない。そのうち、脚やくちばしを使って羽づくろいを始めた。15分ほどの心和む一時であった。
「キビタキのメス?」と思った。そのわけは、この付近で毎春、キビタキのフルートの音色のような鳴き声を聞いていた。若いころ、キビタキの声は長野県の八ケ岳で何度 ・・・
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