2023年11月15日 05:00 | 無料公開
京成電鉄と微信(ウィーチャット)が提携し、サービスを開始したオンライン直販サイトのトップページ(京成電鉄提供)
京成電鉄(市川市)は14日、中国からの訪日客の取り込みを図るため、同国最大手の通信アプリ「微信」(ウィーチャット)と連携した切符購入のオンライン直販サイトを新設した。成田空港と都心を結ぶ特急「京成スカイライナー」の切符を簡単な手続きで、割引販売する。同社広報によると、国内鉄道事業者では初めての試み。
微信は月間の利用者が13億人に達するとされ、同国最大のSNS。決済機能も併せ持っている。京成電鉄が立ち上げた訪日客向けオンライン直販サイト「Keisei GRAB & GO」は成田空港-京成上野間を結ぶスカイライナーの片道乗車券・特急券を販売し、同サイトか微信のアプリからアクセスし、枚数の入力などの最小限の手続きを行うだけで購入できる。
価格は大人2300円、子ども1150円で、それぞれ通常価格より270円、140円安く設定した。有効期間は発売日から6カ月間。切符はインフォメーションセンターや成田空港駅などで、QRコードを使って引き換える。
同サイトは中国語(簡体字)のほか、台湾で用いられる繁体字、韓国語、英語に対応。日本語に対応する予定はないという。
同社広報は、微信との連携について「今後の増加が期待される中国人客の需要の取り込みを図りたい」と説明。事前購入に加え、来日後にも手軽に使えるのがメリットといい「窓口に並ばず切符が購入できる。滞在を快適なものにするお手伝いができれば」としている。