千葉市はスタートアップ企業の支援に注力している。本年度は国と連携し、市内の起業家１４人を米国シリコンバレーに順次派遣する。その一人、創薬ベンチャー「インファーマシア」代表の井上誠さん（５１）は皮下脂肪を使った遺伝子治療医薬品の開発・特許の取得を目指して起業。来年度に大手製薬会社との交渉を始め、５年以内の臨床試験開始を目標に掲げている。

　井上さんは大手製薬会社に勤務し、経口薬の研究などを担当。米国留学を契機に遺伝子治療研究に移ったが、超高額の遺伝子治療医薬品が潮流となっている現状に疑問を抱き、安全かつ妥当な薬価で提供可能な遺伝子治療を実現するため、２０２１年に退職しインファーマシアを起こした。

　研究対象に選んだのが　・・・

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