酒色に耽溺、型破りな日常 相撲の力士にして金満家 『御舟潟虎之助〈万日記〉』加藤時男編集 【故郷の本たちへ 河野良恒】(100)

 加藤時男先生、先生が昨年末、84歳でお亡くなりになったことを奥さまのおはがきで知り、生涯を郷土の歴史研究に捧げられた先生の在りし日の音容を私は静かな悲しみのうちに懐かしく思い出しています。

 先生と初めてお会いしましたのは、長生高校2年の時の日本史の授業でした。青年教師のさっそうと教壇に立たれたお姿を目にしても ・・・

【残り 1402文字】



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