千葉県内最悪の津波被害から12年 記憶と教訓語り継ぐ あの恐怖、風化させない 【ちば最前線】

 東日本大震災から12年。千葉県内最悪の津波被災地となった旭市飯岡を取材した。旭市の死者・行方不明者は16人(関連死1人含む)で、地元近くの飯岡地区は最大7・6メートルの津波に襲われた。震災から時間がたち、復興が進むにつれて、語り部は高齢化し記憶は薄れていく。被災者は記憶と教訓を後世につなげていこうと奮闘していた。

 あの日、記者は中学1年生だった。窓や家具がガタガタと音を立てたのを合図 ・・・

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