2023年6月19日 05:00 | 有料記事
若かりしころは〈異端〉の反体制的気分を呼吸し、仏文学者・渋沢龍彦や独文学者・種村季弘らのエッセーを好んで読んだ。前衛的な美術思潮、シュールレアリスムやドイツ表現主義の画家たちの魅力を教えてくれたのも彼らだった。
特に種村と当時渋沢の妻だった矢川澄子が訳したホッケ『迷宮としての世界』は盛期ルネサンスからバロックの過 ・・・
【残り 1414文字】
若かりしころは〈異端〉の反体制的気分を呼吸し、仏文学者・渋沢龍彦や独文学者・種村季弘らのエッセーを好んで読んだ。前衛的な美術思潮、シュールレアリスムやドイツ表現主義の画家たちの魅力を教えてくれたのも彼らだった。
特に種村と当時渋沢の妻だった矢川澄子が訳したホッケ『迷宮としての世界』は盛期ルネサンスからバロックの過 ・・・
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