市営霊園に合葬式の樹木葬墓地 千葉市「平和公園」 多様な家族観、少子化に対応 700体分の募集開始

樹木葬墓地の墓参り(千葉市提供)
樹木葬墓地の墓参り(千葉市提供)
樹木葬墓地の埋葬イメージ(千葉市提供、一部文字を加工)
樹木葬墓地の埋葬イメージ(千葉市提供、一部文字を加工)

 千葉市は市営霊園「平和公園」(若葉区)に合葬式樹木葬墓地を整備し、今月から市民を対象に使用者700体分の募集を始めた。樹木を墓標代わりに、地下の共同カロート(納骨室)に焼骨を埋葬する。公営墓地では浦安市に続いて2例目で、神谷俊一千葉市長は「少子高齢化や家族観の多様化に応えた」と説明。市は今後も整備を続け、計約3万体分を確保する。

 市によると、近年、核家族化や少子化に伴い墓地に対する価値観やニーズが変化。「墓地の跡継ぎがいない」「墓地のことで子どもたちに負担をかけたくない」「将来的に無縁墓になってしまう」などと考える市民の選択肢の一つとして、合葬式樹木葬墓地の整備を決めた。

 同墓地にはカツラやイロハモミジなど四季の変化を感じられるシンボルツリーを植え、芝生も敷設。その下に埋設した共同カロートに焼骨を合葬し、近くに墓参り用の線香・献花台を設ける。

 納骨方法は職員が焼骨を骨壺から納骨袋に移し替え、後日に共同カロートに納める。埋葬時の親族立ち会いや埋葬後の焼骨返還はできない。墓地使用料は1体当たり6万円、粉状焼骨は4万円。墓地継承の心配が要らず、年間5020円の墓地管理料もかからない。市は2027年度にかけて同公園内に順次3万400体分を整備する。

◆700体分の募集開始

 700体分の募集は今月22日まで。既に焼骨を持っている人のほか、生前の申し込みもでき、募集枠を超えた場合は抽選になる。募集は来年度以降も継続する。問い合わせは平和公園管理事務所(電話)043(228)2 ・・・

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