2023年10月19日 05:00 | 無料公開
撮影を終え、鋸南町の海岸でポーズを決めるキャストら(同町提供)
映画に出演する予定の鋸南町イメージキャラクター「みかえりちゃん」(中央)と主演の中西さん(左)、梅原さん(同町提供)
来夏公開予定の映画「神と恩送り、」の撮影が、鋸南町内で行われた。作品には、元名海岸や「道の駅きょなん」など同町を代表する観光名所が登場予定。町のイメージキャラクター「みかえりちゃん」も出演する見込みで、地域愛あふれる1本となりそうだ。
同作品は仕事や恋愛、人間関係とさまざまな悩みを抱えた女性が、どこか不思議な女性との出会いをきっかけに、少しずつ悩みを解決していく物語。俳優としても活動する乙木勇人監督(25)が原作・脚本を手がけ、8月に人気アイドルグループ「AKB48」を卒業した中西智代梨さん、舞台女優や声優として活躍する梅原サエリさんが主演を務める。
町によると、映画の製作委員会がロケ地を探す中、撮影に協力する足立区とゆかりのある同町が候補に挙がり、6月下旬に乙木監督らが町を訪問。風光明媚(めいび)な海岸線の景色や鋸山などの壮大な風景を見て、町内での撮影が決まった。
作中には、「ゆるキャラ好き」という乙木監督の計らいで「みかえりちゃん」が登場する予定。みかえりちゃんはエンディングではダンスにも挑戦しているという。すでに全てのシーンを撮り終えており、編集を経て公開される。
同町は元名採石場跡地をはじめ、映画やドラマなどのロケ地として県内でも高い人気を誇る。町地域振興課まちづくり推進室の担当者は「マスコットキャラクターを作品に起用してもらうことはなかなかない。皆さんにこういった関わり方もあるんだというのを伝えられたら」と話している。