2023年11月9日 16:31 | 無料公開
軽妙な話術で笑いを生み出し、高齢者を盛り上げた桂米助さん=市原市のケアハウス辰巳彩風苑
市原市姉崎出身で、いちはら観光大使の落語家、桂米助さん(75)が、高齢者に笑いを届ける全国行脚の手始めに、同市内の老人ホーム4カ所を訪れた。テレビ番組での知名度も高い米助さん。歓迎を受けて軽妙なトークで楽しませた。
新型コロナ禍の影響が残り、楽しみの減った高齢者たちを元気づけようと、全国の老人ホームなどを巡回し、無償で笑いを届ける企画の一環。スタート地点に地元市原を選んだ。
8日に訪れた同市内のケアハウス辰巳彩風苑では、入所高齢者ら60人が集まった。米助さんが姿を見せると、かつてテレビ番組で米助さんが持っていたしゃもじを模した、手作りの巨大しゃもじを掲げて歓迎する高齢者の姿も。
米助さんは高齢者たちに、年齢や食べ物の好物、元気の秘訣(ひけつ)などを聞きながら、軽妙なトークを展開。機転の利いた切り返しを連発して笑いを誘い、会場は大いに盛り上がった。
トーク終了後には、高齢者からの記念撮影やサインの依頼にも気さくに応じた米助さん。皮切りとなる4カ所を回って「楽しかった。皆さんから元気をもらった」と改めて意気込んだ。