2023年12月8日 05:00 | 有料記事
里見氏研究会代表の滝川恒昭さん
里見氏研究会が初めて開いた特別講演会。会場があふれるほど聴講者が訪れた=2日、千葉市稲毛区
江戸時代後期に著された長編小説「南総里見八犬伝」で主人公の主として描かれた房総の戦国大名、里見氏。現在の千葉県南部を拠点に、江戸湾(東京湾)を挟んで対岸にいる大勢力の北条氏と渡り合った。ただ、その実像を巡っては、江戸初期に滅亡した経緯などから、ほとんど知られていない。史実に基づいた歴史像を描く熱意に満ちた研究者らが2019年に里見氏研究会を立ち上げ、活動を本格化させている。代表で敬愛大学(千葉市稲毛区)特任教授の滝川恒昭さん(67)に魅力を聞いた。
安房一国を支配し、その北隣の上総国に進出。海上権益にも影響を及ぼした里見氏。北条氏と争い窮地に立たされることもあったが、 ・・・
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