市有地に膨大な土砂 「山武市誕生以来、最大の問題」 憤る住民「早く搬出を」 【回顧2023 取材メモから】

大量の土砂が運び込まれた山武市小松の市有地=12月
大量の土砂が運び込まれた山武市小松の市有地=12月

 県道飯岡一宮線(九十九里ビーチライン)付近の山武市小松の市有地には、膨大な量の土砂が丘のように積み上がる。市によると、市有地はもともと池や湿地で、悪臭を訴える声があり市は埋め立てを決めて業者に委託したが、想定量を超える土砂が昨年3月からの約3カ月間運び込まれ、周囲に砂が飛散するなどの被害が出た。一部市議は「(2006年の)山武市誕生以来、最も大きな問題」と指摘する。

 問題が市内外で知られるようになったのは市議会定例会の一般質問で議員が取り上げた今年6月。同月以降はこの問題の取材に注力した。この市有地近くに住む60代の農業男性に話を聞くと、憤った様子で「南風が吹く5月ごろは飛散する砂の量がすごかった。ダンプカーで搬入される土砂 ・・・

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