銚子電鉄開業100周年 たくましく進む独自路線 春には新車両導入 【回顧2023 取材メモから】

100周年を記念して行われたバトンリレーイベント=7月8日、銚子市
100周年を記念して行われたバトンリレーイベント=7月8日、銚子市

 銚子市の約6・4キロを運行するローカル鉄道「銚子電鉄(銚電)」が7月5日に開業100年を迎え、記念イヤーを彩る行事が相次いだ。直後の週末には、昨年宮島線が100周年だった広島電鉄の広島市から銚電の犬吠駅まで、約千キロを1日かけてつなぐ「100周年バトンリレー」が行われた。鉄路と空路で結ぶ壮大イベントで、各交通機関や地元団体も協力し、節目の年を祝った。

 約千キロをつないだバトンは、朝に広島を出て航空機で成田空港まで運ばれ、JR成田駅からはツアー客同乗の貸し切り列車で銚子へ。夕方、アンカーの銚電・竹本勝紀社長が駅前広場にゴールした。銚電を支える人たちを前に「恩返しの気持ちで今後も全力で電車を走らせ続けたい」と誓った。

 たびたび深刻な危機に直面しては「奇跡のぬれ煎餅」で脱するなど、工夫とアイデアで苦境を乗り越えるエピソードは広く知られる。2006年、ぬれ煎餅の飛び込み営業に奔走し ・・・

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