鳥文斎栄之画業に光 武士出身異色の人気浮世絵師 新発見肉筆画、里帰り作品も 千葉市美術館で世界初特集

千葉市美術館で開かれている「鳥文斎栄之展」=千葉市中央区
千葉市美術館で開かれている「鳥文斎栄之展」=千葉市中央区
鳥文斎栄之《若菜初衣裳 松葉屋 染之助 わかき わかば》大判錦絵 寛政6(1794)年頃 ボストン美術館蔵
鳥文斎栄之《若菜初衣裳 松葉屋 染之助 わかき わかば》大判錦絵 寛政6(1794)年頃 ボストン美術館蔵

 千葉市美術館(中央区)で、武士出身という異色の経歴を持つ江戸後期の浮世絵師、鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし、1756~1829)の企画展が開かれている。栄之は喜多川歌麿と人気を二分するほどだったが、明治時代に多くの作品が海外に流出したため、国内での展覧会開催が難しい絵師だった。今回は新発見の肉筆画や海外からの里帰り作品もそろえ、初期から晩年までの栄之の画業を紹介する。同館の担当者は「 ・・・

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