八千代市は試行運行中のコミュニティバスの経路などを見直し、新たな試行運行を7日から始める。昨年9月から実施している試行形態では、利用者数などから本格運行への移行が困難と判断。市民ニーズに即した運行に向け、新試行で再度、3カ月にわたって利用状況を調査する。
コミュニティバスの試行運行は昨年9月、従前の公共施設循環バスの運行を見直す形で開始。試行期間は昨年8月までだったが、利用者数が伸び悩み、本格運行に移行できなかった。試行見直しまでの措置として9月以降は最終便を無くし、経費節減した上で運行を継続している。
新たな試行運行では、現7コースを部分的に廃止、統合して9コースに変更。市域南部西側の八千代台地区から京成大和田駅、市役所などを経由し、同東側の村上、勝田台地区までを結ぶ長大路線「南部コース」は、民間路線バスとの重複などで利用数の少ない八千代台-市役所方面、村上-勝田台の区間を廃止。八千代台地区のみ走る「八千代台」、京成大和田駅から市役所方面に向かう「大和田」、市役所周辺から国道296号勝田台駅までの「勝田台」の短い3コースに変更する。
北部地域では、現「八千代中央コース」の島田・米本地区を走る区間などを整理。「平戸橋」「市営霊園」の現行2コースの一部区間を廃止し、「平戸・小池コース」に統合する。
一方、新たに設定したのは、高津団地から路線バスが運行していない区間を通って市役所方面へ向かう「高津コース」。その他、市民要望を反映し、計5コースが市役所、市民会館に乗り入れ。運賃もコース内均一200円から、距離の長い一部コースを除いて160円に引き下げる。
今月7日から新試行に切り替える。3月末までの試行期間中に利用状況を調査し、乗降数の目標値を達成したコースは4月以降、本格運行に移行。達成しなかった場合は、期間終了後に代替措置を検討する。