野鳥の見分け方知って はく製77種147点、特徴を解説 我孫子・鳥の博物館で企画展

 我孫子市内に生息する野鳥を中心に鳥類の見分け方を紹介する企画展「日本の鳥展-鳥のみわけかた」が、同市の鳥の博物館で開かれている。ハクセキレイやホオジロなど、同館が所蔵する鳥のはく製標本77種147点を一堂に展示。同館は「地域にどんな鳥が生息しているか知ることは、環境保護にも役立つ」と期待する。

 同館によると、日本に生息する鳥類は633種。別の種でも姿が似ている鳥や、同じ種でも性別や年齢、季節によって羽やくちばしの色が変わる鳥がいる。

 企画展では体の色や形、行動、鳴き声などから鳥を見分ける方法を紹介。例えば我孫子で繁殖する姿の似たハシブトガラスとハシボソガラスを取り上げたコーナーでは、ハシブトの方がくちばしが太く、澄んだ高い声で鳴くなどの特徴をボードと標本で解説している。

 市内で身近に見られる野鳥のハクセキレイは、性別や年齢で見た目が大きく変化。翼、頭、背中の色や模様の違いを、標本で見て確かめられる。鳥のくちばしの長さを実際に測って違いを知るコーナーや、番号の付いた標本を見ながら鳥の分類に挑戦するクイズコーナーも設けた。

 同館の小田谷嘉弥学芸員は「プロが見ても違いが分かりづらい鳥もいる。標本を見て身近な鳥の特徴を知って」と呼び掛けている。

 6月29日まで。午前9時半~午後4時半。月曜休館。問い合わせは同館、電話04(7185)2212。


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