2014年3月12日 15:07 | 無料公開
君津市在住の日本画家・青木重夫さん(80)の個展「遥かなりアフガン」が木更津市貝渕4の木更津わたくし美術館で開かれている。青木さんは、約40年前からアフガニスタンと周辺諸国を訪問して作品を描き続けており、現地の人々の暮らしを題材にした力作を見ることができる。16日まで。
青木さんは、君津市生まれ、木更津高校、東京芸大卒の日本画家で、千葉県内の県立高校で美術教員も務めた。
1972年にアフガニスタンとパキスタンの国境地帯「ガンダーラ地方」を訪問。「便利さで失われたものがある」と感銘を受け、遊牧民と暮らすなど現地での旅を通じて作品を描いてきた。昨年10~11月もパキスタンを訪ねたという。
展示には、タリバンによって破壊される前のバーミヤン大仏を描いた作品もあり、青木さんは、紛争で揺れるアフガニスタンの現状を憂慮。「小国のありさまを知ってほしい」と呼び掛けている。
入館無料、開館時間は午前10時~午後5時。13日午後3時からは青木さんによるギャラリートークが予定されている。詳しくは同館、電話0438(38)3003。