「必ず帰って来て」 栗山川にサケの稚魚 横芝光の小学生ら

 サケが遡上(そじょう)する南限とされている横芝光町の栗山川で12日、サケの稚魚合同放流式(栗山川サケ放流事業推進連絡協議会主催)が開かれ、サケの“里親”となった小学生ら約170人が14万匹の稚魚を放流した。

 サケの放流式は、栗山川漁業協同組合の協力で実施。同組合は本年度約460匹のサケを捕獲し、約70キロを採卵している。この受精卵を希望する学校などに配布。子どもたちがふ化させる「サケ里親事業」に参加した小学生らが、放流式に参加した。子どもたちは「必ず帰って来てね」と声をかけながら稚魚を放流した。

 横芝光町立南条小学校6年の大木愛弥さん(12)と宮﨑加奈さん(12)は「飼育係5人で卵から育ててきた。稚魚は小さくてかわいい。元気よく帰って来てほしい」と話した。

 横芝光町によると、芝山町や多古町でも放流を行う予定で、栗山川流域に計16万匹を放流するという。


  • Xでポストする
  • LINEで送る