ジャズの王様に導かれ 人を笑顔にする演奏 外山喜雄さん、恵子さん夫妻(浦安)【ちばを聴く】

取材に応じる喜雄さん(左)と恵子さん(右)=浦安市
取材に応じる喜雄さん(左)と恵子さん(右)=浦安市
トランペットを吹く喜雄さん
トランペットを吹く喜雄さん

 夫婦でジャズに人生をささげ、目の前の人を笑顔にするエンターテイナー。その精神にはジャズ界の王様、ルイ・アームストロング(通称サッチモ)の音楽がある。ジャズの故郷でサッチモの出生地でもある米南部ニューオーリンズで武者修行を経験。現地の若者が犯罪に手を染めてしまう状況を嘆き、帰国後「銃に代えて楽器を」をコンセプトに楽器を贈る活動を始めた。27年間で海を渡ったのは850台に上る。2人はこれまでの人生を振り返り「サッチモの音楽と人間性に導かれてきた。サッチモのいたずらだ」と笑顔で語る。

 浦安市の飲食店で今月1日開かれたジャズバンド「外山喜雄とデキシーセインツ」のステージ。観客は一緒に口笛を吹いたり、手拍子をしたり。バンドは見る人を巻き込む演奏が特徴だ。

 ボーカルとトランペットの外山喜雄さん(79)はその歌声などから「日本のサッチモ」と呼ばれる。妻の恵子さん(81)はピアノとバンジョーの“二刀流”。大学で出会い、ジャズの道を歩んできた。

 「世界でニューオーリンズのジャズだけスイングする感覚がある。サッチモの音 ・・・

【残り 1093文字、写真 4 枚】



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