【速報】買収の元横芝光町議に有罪判決 町議選で選挙違反、プリカ配布 裁判長「民主主義根幹揺らぐ」 千葉地裁

越川一雄被告
越川一雄被告

 4月の横芝光町議選を巡る公選法違反事件で、複数の有権者にプリペイドカードを渡して投票を依頼したとして、同法違反の罪に問われた元町議の越川一雄被告(74)の判決公判が31日、千葉地裁であり、片岡理知裁判長は懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

 片岡裁判長は判決で「選挙がゆがめられ、民主主義の根幹を揺るがす危険性を生じさせた」と指摘。「選挙で苦戦が見込まれたという動機で有権者を買収しており、厳しい非難に値する」と指弾した。

 一方、罪を認めて議員辞職するなど反省しているとし、執行猶予付きの判決とした。

 片岡裁判長は「選挙制度の信頼を害し、迷惑をかけたことに対し反省を深めてほしい」と述べた。

 判決によると、町議選告示前の3月19日から立候補届出後の4月22日ごろ、有権者約35人にカード計68枚(計約34万4千円)を渡すなどし、投票を依頼した。


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