2023年10月31日 13:14 | 無料公開
越川一雄被告
4月の横芝光町議選を巡る公選法違反事件で、複数の有権者にプリペイドカードを渡して投票を依頼したとして、同法違反の罪に問われた元町議の越川一雄被告(74)の判決公判が31日、千葉地裁であり、片岡理知裁判長は懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
片岡裁判長は判決で「選挙がゆがめられ、民主主義の根幹を揺るがす危険性を生じさせた」と指摘。「選挙で苦戦が見込まれたという動機で有権者を買収しており、厳しい非難に値する」と指弾した。
一方、罪を認めて議員辞職するなど反省しているとし、執行猶予付きの判決とした。
片岡裁判長は「選挙制度の信頼を害し、迷惑をかけたことに対し反省を深めてほしい」と述べた。
判決によると、町議選告示前の3月19日から立候補届出後の4月22日ごろ、有権者約35人にカード計68枚(計約34万4千円)を渡すなどし、投票を依頼した。