日本列島は１０日、前線を伴った低気圧が北日本を通過した影響で、東日本を中心に南から暖気が入り、西日本にかけての広い範囲で気温が上昇した。静岡市と和歌山県新宮市の最高気温は６月下旬並みの２６．５度を記録、各地で今年初めて２５度以上の夏日となった。

　気象庁によると、各地の最高気温は群馬県高崎市２６．４度、宮崎県都城市と鹿児島市２５．８度、甲府市２５．３度、埼玉県熊谷市２５．０度、東京都心（大手町）２２．９度といずれも今年最高で、５月から６月並みだった。

　千葉県内では、１５観測地点のうち１４地点で今年の最高気温を観測。横芝光町と茂原市では２４．５度、市原市牛久や鴨川でも２４度を超え６月上旬～中旬の陽気となった。

　一方、北海道には寒気が流れ込み、札幌市で前日より最高気温が８．５度下がるなど平年を下回った。１１日も北日本を中心に冬型の気圧配置となるため、雪や雨、強風などに注意が必要だ。