市議の住所公開見直し 八街市 「ゴマキ」の弟・後藤議員ら要望 「迷惑行為受けた」

後藤祐樹氏
後藤祐樹氏

 八街市議会事務局は2日、これまでホームページで番地以降まで公開していた議員の自宅住所について、番地以降の表記は任意とする運用に改める方針を明らかにした。8月の市議選で初当選し、芸能活動している後藤祐樹議員(37)らが住所公開の範囲を見直すよう市議会に要望し、全員協議会で了承されていた。

 後藤議員は、当選直後から選挙事務所に健康器具などが送り付けられる迷惑行為が続いたと明かし、自宅住所を公開することに懸念を抱いていた。

 また、再選した木村由希子議員(47)もSNSに自宅住所と顔写真をさらされ批判される被害があったと訴え。両議員が住所公開範囲の見直しを求めていた。

 議会事務局は議員情報の掲載サイトについて改選後のリニューアルを検討しており、住所公開については両者から要望があったことも踏まえ新方針をまとめ、全員協議会で了承を得ていた。

◆法令では規定なし

 八街市議会事務局によると、自宅住所などの公開範囲について明確な規定はなく、見直しを求める声は近年までなかった。新方針は近隣の成田市も参考にしたという。

 総務省によると、HPでの議員の自宅住所公開に関する法令規定はない。9月には非公開でも問題ないとする通知を各議会に出し、公開方法として「自宅ではなく事務所や議会事務局を選択できる」「住所全体でなく町名や字町までなど一部公開を選択できる」との案を例として示していた。


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