任期満了に伴う酒々井町長選は２９日投票が行われ、町中央公民館講堂で即日開票の結果、現職の小坂泰久氏（６１）＝無所属＝が、新人で前町議の引地修一氏（６５）＝同＝を破り再選を果たした。投票率は前回の５５・７４％を４・１４ポイント下回る５１・６０％。当日有権者数は１万７６５０人（男８８５６人、女８７９４人）。

　小坂氏は行財政改革の推進など４年間の実績を強調。子育て支援、安全安心、福祉先進の町づくり－を重点施策として挙げ、町政継続を訴えた。超党派の支持に加え地元県議や各種団体の支援も受け選挙戦を優位に進めた。再選を決めた小坂氏は「１期目で着手した政策を着実に一つずつ実行していきたい」と話した。

　引地氏は南部地区開発や中川水害対策に関連した町の公共事業の「抜本的な見直し」を訴え、現職批判票の受け皿を狙ったが支持が広がり切れなかった。