ちばの選挙

松戸市長選あす投開票 現新5氏が支持訴え

 任期満了に伴う松戸市長選があす13日、投開票される。立候補しているのは、前市議の杉浦誠一氏(60)と、共産公認で前市議の伊藤余一郎氏(68)、5選を目指す現職の川井敏久氏(67)、前市議の末松裕人氏(45)、前市議の本郷谷健次氏(61)=民主推薦=の5人。伊藤氏を除く4人は無所属での出馬。過去最多の5人による激戦を勝ち抜こうと、各陣営とも最後の追い込みに懸命だ。

 杉浦候補は、4期16年の市議活動などで培ってきた支持基盤固めに加え、市内各所で精力的に個人演説会や街頭演説を展開。市民参加のまちづくりを柱に「まつど再生」を訴える。

 伊藤候補は、同市長選の争点の一つである新市立病院の建設について「建て替えは必要。でも民営化は断固反対」と訴える。公認を得た共産党の組織票に、浮動票を上積みしたい。

 川井候補は、新市立病院の東松戸駅前への早期建設を前面に押し出し、「私には命を守る使命がある」と強調する。議員や各種団体など組織力を生かした票固めも着々と進める。

 末松候補は、市民と直接対話しながら支援を訴える地道な選挙戦を展開。松戸の将来のまちづくりを一緒に考える市民の輪を広げることに主眼を置く。45歳の若さもアピールする。

 本郷谷候補は、市立病院の移転反対を訴える。自転車による遊説を多用しつつ、議員定数の大幅削減や減税の実現なども主張する。推薦を得た民主党の支持率上昇も追い風にしたい。

 投票は午前7時から午後8時まで、市内103カ所の投票所で行われ、午後9時15分から上本郷の松戸運動公園体育館で即日開票される。5日現在の有権者数は39万4500人(男19万8034人、女19万6466人)。前回の投票率は34・44%。


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