2010年12月18日 13:22 | 無料公開
任期満了に伴う成田市長選は、あす19日に告示される。現職で1期目の小泉一成氏(54)と新人で元県議の湯浅伸一氏(61)が、いずれも無所属での立候補を表明しており、一騎打ちとなる見通し。両氏ともに掲げる子育て支援や医療充実の具体策に加え、同市と密接に関わる成田空港の将来像も、26日の投開票日に向けて論点となりそうだ。
両氏は、汚職事件で当時の市長が辞任したことに伴う出直し選挙だった前回も争った。前回は3人が立候補し、2度目の挑戦だった小泉氏が初当選。地元選出県議だった湯浅氏は次点で敗れた。今回は、就任以降4年間の実績を強調する小泉氏に対し、その市政運営に疑問を投げ掛ける湯浅氏が挑む構図となる。
再選を目指す小泉氏は「クリーンで開かれた市政や医療施策、成田空港の年間発着枠30万回化の地元合意に取り組み、前回掲げた公約のほぼ全てで成果を挙げた」とし、引き続き「市民が生涯を完結できる空の港まちづくり」に意欲をみせる。
雪辱を期す湯浅氏は「市民の声を聴き市政を検証してきたが、空港関連の豊かな税収があるのにハコモノへの大盤振る舞いが目立つ」と指摘。市民税減税や行政効率化と連動した「住みよさ、子育て日本一の新生成田市」の実現を訴える。