ちばの選挙

旧町同士の争いの面も 横芝光町長選

 町政の刷新を掲げた新人の元町議、斉藤隆氏(46)が現職の佐藤晴彦氏(53)を破り初当選した横芝光町長選。選挙事務所前で斉藤氏は「多くの人に後押しされ走り続けられた。新しくより良い町づくりはこれからが本番」と感謝の言葉を述べた。

 斉藤氏は、昨年6月に出馬表明し再選準備を進めてきた現職に比べ、告示1カ月前の表明と大幅に出遅れた。劣勢が噂(うわさ)される中、前回選挙で敗れた元旧光町長を筆頭とする有力者の支持を背景に旧光町で知名度を浸透させるとともに、合併後の町政運営の是非を問い批判票を取り込んだ。さらに現職と同じ横芝東町出身だったことで、必然的に相手地盤の切り崩しにも成功した。

 郡域をまたぐ合併で誕生した同町。大きな争点のない中での激戦となった今回の選挙は、旧町同士の争いの側面も色濃く、町関係者の一人は「また4年前と同じように町が二分され、町内の融和はもとより役場内の融和も遠ざかった」と嘆いた。


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