任期満了に伴う鴨川市議選（定数２０）は２３日、投票が行われ、即日開票の結果、新市議２０人の顔ぶれが決まった。トップは公明現職の佐藤文秋氏で、現職１６人、新人４人が当選した。現職１人、新人１人が涙をのんだ。投票率は６６・６９％で、前回２００６年の７１・３９％より約５ポイント下回った。

　党派別では、自民３、公明１、社民１、共産１、無所属１４。前回、無所属で当選した３議員が自民党で出馬、当選を果たした。

　旧鴨川市と旧天津小湊町の合併から２度目の市議選は定数２０に２２人が立候補。次点と１００票以内に７人という少数激戦を演じた。

　一時期は無投票の可能性も話題に上る状況だった。市長選や国政選挙の翌年ながら、選挙となっても明確な争点がなく、地縁血縁で足元を固め「お願いコール」で浮動票を掘り起こす選挙戦が市内各地で繰り広げられた。

　こうした中、組織力の厚い公明の佐藤氏が前回同様トップ当選。元中学校長の高い知名度を持ち、田原地区を地盤にする新人の脇坂保雄氏が２位につけた。下位では民主推薦の久保忠一氏と出足で遅れた滝原秀和氏の２新人が滑り込んだ。