第23回参院選が4日公示され、千葉選挙区(改選数3)には自民党現職の石井準一(55)、民主党現職の長浜博行(54)、自民党新人の豊田俊郎(60)、共産党新人の寺尾賢(37)、生活の党新人の太田和美(33)、諸派新人の松島弘典(56)、みんなの党新人の寺田昌弘(45)、日本維新の会新人の花崎広毅(36)、諸派新人の渡辺裕一(58)の9氏が立候補を届け出た。衆参の多数派が異なる「ねじれ国会」が解消されるかが最大の焦点。県内でも、自民が初の2議席を獲得できるか、野党各党が阻止するかに注目が集まる。立候補手続きを終えた各陣営は次々と街頭へ。17日間の大激戦が幕を開けた。
石井候補は、自民党の国会議員や県議らとともにJR千葉駅前で第一声。東日本大震災の復旧に取り組んだ1期目の実績を強調し「命を守り抜く政治、笑顔を守る政治を千葉から実現していく」と力を込めた。
長浜候補も千葉駅前でマイクを握り「社会保障制度を立て直す仕事をやらせてください」と声を張り上げた。党最大の支持団体である連合千葉のほか、支持を決めた社民党や市民ネットの県代表も駆け付けた。
豊田候補は八千代市の八千代中央駅前で第一声。自民党国会議員や県議ら約300人の支援者を前に市長の経験と実績をアピール、「経済再興のためリスクを承知で覚悟を決めて立ち上がる」と訴えた。
千葉駅前で演説に立った寺尾候補は「皆さんの願いを託せる唯一の候補に支援を」と呼び掛け。共産党県議や市議のほか、子育て中の母親ら支援者が次々とマイクを握り現状への不満と党への期待を力説した。
太田候補は県庁前で最初の街頭演説。福島選出の衆院議員時代に起きた原発事故に触れ「自民党政治を“ほっとけない”。ふるさと千葉から原発ゼロを」と主張。福島からも約20人の支援者が駆け付けた。
松島候補はJR船橋駅や西船橋駅などで初日から精力的に街頭演説した。
寺田候補はJR船橋駅前で最初の訴え。「ねじれを解消させて自公政権を暴走させてはならない。われわれが防波堤になる」と拳を振り上げた。渡辺喜美党代表もマイクを握り支援を呼び掛けた。
JR柏駅前で街頭演説した花崎候補は県議3期の経験から「地域からの国づくりに参画しよう」と呼び掛け。県選出衆院議員3人のほか石原慎太郎共同代表も合流、集まった聴衆に声を張り上げた。
渡辺候補はJR千葉駅で第一声、海浜幕張駅前でも街頭活動を展開した。
◆千葉選挙区立候補者(改選数3)上から届け出順、敬称略
石井準一(55)自民現(1)公
参院国土交通委員長、参院消費者問題特別委員元参院国会対策副委員長、県議、衆院議員秘書。長生高卒。
長浜博行(54)民主現(1)
党社会保障調査会副会長元環境相、内閣官房副長官、厚生労働副大臣、参院議員秘書。早大政経学部卒。
豊田俊郎(60)自民新
党県支部長元八千代市長、県議、測量企画会社経営、土地家屋調査士事務所経営。中央工学校卒。
寺尾賢(37)共産新
党県委員、党県雇用拡大委員長元日本民主青年同盟県委員長。東京情報大経営情報学部卒。
太田和美(33)生活新
党県支部長元衆院議員、県議、住宅販売業、教材販売会社員。沼南高柳高卒。
松島弘典(56)諸派新
幸福実現党研修局長元党幹事長兼選対委員長、商社員。旧東京都立大工学部卒。
寺田昌弘(45)みん新
弁護士元法律事務所、証券会社勤務。早大法学部卒。
花崎広毅(36)維新新
党県政調会長、党県支部長元県議、衆院議員秘書。千葉大工学部在籍。
渡辺裕一(58)諸派新
維新政党・新風県幹事、土木会社代表。千葉市立千葉高卒。
※年齢は投票日時点の満年齢。公は公明党推薦。