-昨年末の衆院選で政権を奪還した。以降の自公政権への自己評価は。
「民主党は『選挙だけ勝てばいい』という考えの大衆迎合政策を掲げて政権を取ったが、政権担当能力、国家意識ともなかった。一方、昨年末に発足した自公政権は、高い支持率を維持している。わずか半年で株価の急上昇、過剰な円高からの是正、米国を始め多くの国々との関係緊密化を達成したことに、国民が政権の実務能力を評価してくれていると受け止めている」
-参院選の争点は。
「先の通常国会の最終盤で、野党側の党利党略と思われる意味不明な首相問責決議案が参院に提出されて可決。重要法案が廃案となり、参院で与党議席が少ない『ねじれ国会』の弊害が明らかになった」
「昨年の衆院選で自公両党は多くの支持を得たが、『ねじれ解消』をするためにも参院選を真の政権奪還の選挙と位置付ける。最大の争点は、自公両党で参院過半数を達成できるかだ」
-憲法改正について。
「米国占領下で作られた現行憲法のままでいいと考えていない。独立国家としての自主憲法は重要。『中身の議論』として前文と9条の改正は必要。ただ、十分な議論を要するため先行して(改正発議要件を規定した)96条を変えるべき」
-公認候補2人を抱える千葉選挙区(改選数3)での戦いは。
「本気で自公政権の安定化を目指すなら、千葉で勝負をかけることが重要。反論もあったが、石井準一候補と豊田俊郎候補を擁立した。何としても2議席獲得する強い思いで臨む」
「実質的に政権担当能力があるのは、自民・公明の2党。連立政権のパートナーの公明党から自民2候補の推薦を得た。公明の比例代表候補を積極的に支援し、自公両党での過半数獲得につなげる」
-自民2議席獲得への鍵は。
「県議会にある二つの政策グループが競い合い、それぞれ関係する候補を全力で支援できるか。また、公明党の支援を両候補に半々でやってもらえれば実現性は高まる」