-民主党が政権を失って半年超。現政権の評価は。
「自民は党内が割れそうな議論を参院選後に先延ばしにしている上、自公政権は参院選投票日まで安全運転に徹し、本格的な動きを見せていない」
「経済政策については国民の期待を高め、あおることに成功した。ただ、重要なのは新たな雇用を作れるか、民間投資を引き出せるか、労働者の給与・待遇を改善できるか、ということ。今後の数値の推移を見なければ評価できない」
-参院選の争点は。
「『アベノミクス』で株価は上昇したが、乱高下もしている。これを本物の成長にできるか、デフレ脱却できるかが問われる。政策では、民主党政権で取り組んだ社会保障の改革や衆院議員定数削減などの優先順位が下げられ、置き去りにされている。安心が広がる社会にできるかも問われる」
「憲法改正はもともと安倍政権が声高に言っていたが、最近は抑えている。自民が言い出した話なので、『(改正発議要件を規定した)96条の先行改正はおかしい』と指摘する」
「民主党は憲法改正反対と言っていない。やはり一つずつ国民の基本的人権、国民の義務、あるいは国の統治機構など、時間をかけて国民的議論をやっていくことが大事。それを軽く扱って96条だけを強調するから、国民が不安になる」
-千葉選挙区(改選数3)の議席獲得に向けて。
「民主党は6年前に2議席獲得したが今回は1人擁立なので、現状維持は断念した。一方で、昨年末の衆院選で惨敗しており、今回の参院選が党再生への戦い。野田佳彦前首相の衆院選挙区がある県内で、野田内閣を環境相として支えた長浜博行候補を勝たせることが、民主党出直しの象徴となる。最善を尽くし、トップ当選を目指す」
「党の最大支援団体の連合千葉と連携し、社民党県連合や市民ネットワーク千葉県からの協力を得て、しっかり勝ち上がる」
-長浜候補再選の鍵は。
「アベノミクスに対する有権者の不安、不信の声を票につなげていく活動をどこまでやり切れるかだ」
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選挙戦がスタートした参院選で、千葉選挙区での議席獲得に懸ける思いなどを県内各党トップに聞いた。