2017年11月29日 12:48 | 無料公開
山倉大神と観福寺でそれぞれ行われる初卯祭は、鮭を奉納することから別名「鮭祭り」と呼ばれています。もとは霜月初卯の日に行われていた祭礼で、昔は祭りが近づくと、近くを流れる栗山川に鮭が遡上してきたといわれています。山倉大神では鮭を龍宮献進のものとし、奉納された鮭を、初卯祭(現在は12月第1日曜日)の前日に白川流包丁式の神事で小さく切り身にさばき、祭礼当日に限り護符として参拝者へ頒布します。護符は「災いをサケる」と珍重され、常備されている鮭の黒焼きの護符とともに、病災消除、とくに風邪薬として知られています。初卯祭では、鮭を献上する古式ゆかしい行列が組まれ、厳かに祭儀が執行され、夕刻には神輿渡御も行われます。
観福寺では、お堂にこもり断食修行を続けた弘法大師のもとに竜神が鮭を供え、それを大師が村人に分け与えると病が癒えたと伝えられており、今も毎年12月7日に初卯祭が行われています。
【期日】山倉大神/12月3日(日)・観福寺/12月7日(木)
【場所】山倉大神/香取市山倉2347-1・観福寺/香取市山倉1934-1
【問合せ】山倉大神 TEL 0478(79)2706
観福寺 TEL 0478(79)2802