12日ぶり全線運行 脱線事故のいすみ鉄道

 大多喜町庄司で12月28日に発生した列車脱線事故の影響で、現場付近の営業運転を取り止めていたいすみ鉄道は9日、運行に支障がないことが確認できたとして、同日午後から全線運行を再開した。全線運行は12日ぶり。

 不通になっていたのは、総元-上総中野駅間の約4・6キロ。これまでバスによる代行輸送をしていた。

 現場付近では、運行再開に向け枕木交換などの復旧作業と試運転を実施。本年度中に「脱線防止レール」を敷設し、それまでの間は時速15キロで徐行運転を行うことにした。事故車両は当分、使用しない。

 事故原因は国の運輸安全委員会が調査中だが、同鉄道は独自の見解を発表し、線路の整備不良は「考えにくい」、運転ミスは「考えられない」とし、「車体の横揺れが何らかの作用で増幅されたのが要因の一つではないか」とした。


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