北総線に代わる“足”運行へ 生活バス「友の会」が始動 印西で設立総会

 北総線の高運賃に悩む沿線住民と地元バス会社らが、北総線に代わる“市民の生活の足”として本格運行開始を目指す路線バス「生活バスちばにう」(千葉ニュータウン中央駅前-新鎌ケ谷駅前)を側面から支援する「友の会」の設立総会が27日、印西市内で開かれた。

 同路線バスは、千葉ニュータウン中央駅北口を起点に、北総線と並行する国道464号を経由し新鎌ケ谷駅南口を結ぶ直行便。昨年10月に市民グループが主導した社会実験(印西市高花地区-新鎌ケ谷駅前)の成果などを踏まえて、鎌ケ谷観光バス(本社・鎌ケ谷市)が本格運行に向けた準備を進めている。同社によると、本格運行開始は5月中旬以降になる見通し。

 友の会代表に就任した武藤弘さん(69)は「北総線沿線住民にとって、交通手段の選択肢がない状況が続いている。運行開始までにバスのことを多くの人に知ってもらえるよう広報に努めたい」とあいさつ。

 同社の徳永昌子専務(66)は「生活バスは土日に運休し、IC乗車券も利用できない。利用者は不便を感じるかもしれないが、何としても(1回片道)300円にしたかった」と事業への思いを述べ、「交通手段の選択肢が増えれば競争原理が働き、互いのサービス向上につながる」と、既存のバスなど公共交通機関との共存共栄を強調した。

 生活バスちばにう友の会についての問い合わせは同会代表の武藤さん090(5802)9762。


  • Xでポストする
  • LINEで送る