トヨタ自動車労働組合は31日、2022年春闘要求の執行部案を発表した。全組合員平均を基準にした賃上げ要求をやめ、代わりに職種や職位ごとの標準的な賃上げ額を示した。賃上げ額は、満額で妥結した21年春闘の月9200円(全組合員平均)とほぼ同じ水準と説明した。
平均額がなくなることでトヨタの全体動向はつかみにくくなり、相場をけん引する立場から離れる流れが加速しそうだ。
要求額に賃金を底上げするベースアップ(ベア)を含むかどうかは前年に続いて非開示にした。系列企業がトヨタの水準に縛られず積極的に賃上げをしやすくなり、賃金格差の是正につながるとみている。