マウスから取り出した膵臓の細胞を遺伝子操作で増やし、糖尿病のマウスに移植すると血糖値が下がって症状が改善したと東京大の山田泰広教授(実験病理学)らのチームが6日までに英専門誌に発表した。膵臓の細胞が増殖するのは出生前後だけだが、このときに重要な役割を果たす遺伝子を特定。この遺伝子を導入して働かせることで大人の細胞でも増えた。
脳死者から提供された人の膵臓の細胞も同じ方法で増えることを確認。増殖の効率などの課題があるが移植できれば糖尿病の根治につながる可能性があり、5年後の臨床試験開始を目指して研究を進める。患者の体内で働きを操作する遺伝子治療も検討する。