御木平輔のミュージカルランド

■プロフィール
 御木平輔(みき・へいすけ) 音楽専門誌「ミュージックフォーラム」編集代表。主な著書は『ミュージカル手帳』(心交社)、「宝塚歌劇名作・傑作全演目事典平成編(講談社)、「新ミュージカル手帳」(心交社)、「ひばり模様」(七賢出版)など多数。南房総市千倉町のかやぶき屋根の家に住んでいる。


「対立」情勢作品に反映 2023年総集編 【ミュージカルランド】

「チャーリーとチョコレート工場」。中央がウォンカ役の堂本光一。写真提供=東宝演劇部
「チャーリーとチョコレート工場」。中央がウォンカ役の堂本光一。写真提供=東宝演劇部
「スクールオブロック」。♪『支配者に立ち向かえ』の一場面。デューイ役の西川貴教(中央)
「スクールオブロック」。♪『支配者に立ち向かえ』の一場面。デューイ役の西川貴教(中央)
「ラグタイム」。左から白人、ユダヤ人、黒人の各グループ。写真提供=東宝演劇部
「ラグタイム」。左から白人、ユダヤ人、黒人の各グループ。写真提供=東宝演劇部

 コロナが終息し始めた矢先に芸能界に衝撃が走った。市川猿之助の両親自殺ほう助、ジャニー喜多川の性加害問題、宝塚歌劇団のイジメ騒動。目を転じればロシアのウクライナ侵攻は止む気配なく、イスラエルとパレスチナ自治区ガザの争いは激しさを増し、ミャンマー内戦は泥沼。そんな中、南房総では水仙や菜の花が咲いている。今年、心に残った10作品の感想をつづりたいと思う。

◇文=ミュージカル・ウオッチャー 御木平輔

◆少子化に歯止めが効かない日本。だがミュージカル界では子役たちが元気いっぱい舞台を駆け回っている。まず子役が大活躍した作品から紹介しよう。

★少女の反逆物語 「マチルダ」(ホリプロ、日本テレビ他)

 ♪正しくないな ・・・

【残り 2791文字、写真 1 枚】



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