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国際セミナー 「海底インフラとインド太平洋の海洋秩序 ―地政学から見る安全保障の最前線」を開催

    海底ケーブルの安全保障に関する学術研究の持続を提言

    2025年6月6日
    公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団

     
    【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202506049985-O1-O949b0ym

     東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:杉山正和、略称:RCAST)と公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団(所在地:東京都港区、理事長:中山幹康、略称:日本GIF)は、2025年4月24日(木)午後3時から、東京都目黒区駒場のRCASTにて、対面とオンラインのハイブリッド形式で、国内外の識者を講師にお招きし、「海底インフラとインド太平洋の海洋秩序―地政学から見る安全保障の最前線」と題した国際セミナーを開催しました。

    セミナー要旨
    1. 開会の辞 - 池内恵(東京大学先端科学技術研究センター教授)
    ・当セミナーの位置づけは、大国間の対立、新技術、海底インフラがインド太平洋の安全保障をどのように再構築しているかを探るためのもの
    ・海洋秩序に関する研究における学際的連携の重要性や、政策オプションの提示の必要性を強調

    2. 基調講演「海底ケーブルへの脅威のマッピング」(ブレンドン・J・キャノン(カリファ大学准教授)、松尾一輝(日本GIF客員研究員))
    ・17人の専門家に対する調査と半構造化インタビュー、ヒートマップを組み合わせ、インド太平洋のどの海底ケーブルが最も危険にさらされているかを特定
    ・4つの提言:地理的条件を踏まえた優先度の高い上陸地点での監視強化(リアルタイムセンサーの設置など)、データの重要度に基づいたリスクの把握と対策、グレーゾーン期間に備えた早期警戒プロトコルの策定や官民の任務の明確化、クアッド(日米豪印)主導による修理資源や情報の共有を目的とした「ケーブル海域」の創設

    3. 専門家プレゼンテーション I 「インドの戦略的視点からの海洋安全保障」(ダテッシュ・パルレカー(ゴア大学助教))
    ・インドは、歴史的な 「シー・ブラインドネス」(海への無関心)から、積極的な海洋戦略へと転換。広大な海岸線とEEZ全域において、自国を「第一応答者」、「ネットワーク構築のパートナー」、「望ましい安全保障の提供者」と位置づけ
    ・政策アーキテクチャ:「3つのC」(連携、商業、文化)、「3つのD」(民主主義、人口動態、需要)、「5つのS」(対話、協力、共通の安全保障、繁栄の共有、文明の伝統)、「4つのP」(実践、プロセス、人々、地球)

    4. 専門家プレゼンテーション II 「2030年までのグローバル・サウスと海洋安全保障」 (ジャガナス・パンダ(ストックホルム南アジア・インド太平洋センター長/ワルシャワ大学教授))
    ・「グローバル・サウス」は、大西洋とインド太平洋の両極の間の海洋ルールづくりを再編成できる戦略的構成員として台頭しつつある
    ・3つの柱:海洋領土保全、協力的な安全保障、集団防衛
    ・例えば、BRICS の拡大(10 カ国中 9 カ国が沿岸国)においては、インドは潜在的な「橋渡し役」となり得る

    5. 専門家プレゼンテーション III 「日本の海軍合同演習」(ヘン・イクァン(東京大学未来ビジョン研究センター 安全保障研究ユニット長/東京大学公共政策大学院教授))
    ・日本の2022年国家防衛戦略は、多国間演習を主要な防衛手段と位置づけ
    ・評価マトリックス:参加者、シナリオの内容、設備、場所、定例性
    ・米海軍主催多国間共同訓練(RIMPAC2024)には、海上自衛隊の12式地対艦ミサイルと米国のHIMARS(高機動ロケット砲システム)が組み込まれ、29カ国が参加
    ・注目度の高い複雑な訓練は、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の規範を広める効果がある

    6. パネルディスカッション&質疑応答 - コメンテーター:北川敬三(元海上自衛隊一等海佐/慶應義塾大学教授)
    ・脅威ヒートマップの方法論的な妥当性、多国籍軍によるケーブル警備の実現可能性、グローバル・サウスの統一的な海洋フレームワーク、緊張を高めない形でのケーブル防衛訓練は可能か等についてディスカッション

    7. 閉会の辞 - 中山幹康(日本GIF理事長/東京大学名誉教授)
    ・1)ケーブルの安全保障に関する持続的な学際的研究、2)危機に備えた協力的な能力開発、3)「3重に見えにくい」海底資産に対する認識を高めるための一般市民の関与、の3点に議論を集約
    ・参加者に対し、共同研究、政策提言、パイロット・プロジェクトの開発を呼びかけ閉会

     
    セミナー概要
    主  催: 東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)
          公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団(日本GIF)
    日  時: 2025年4月24日(木)15:00~17:00
    名  称: 国際セミナー「海底インフラとインド太平洋の海洋秩―地政学から見る安全保障の最前線」
    開催形式: 対面とオンラインのハイブリッド形式
    会  場:東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)
    講  演  者:(登壇順)
     東京大学先端科学技術研究センター教授 池内恵
     カリファ大学准教授 ブレンドン・J・キャノン
     日本GIF客員研究員 松尾一輝
     ゴア大学助教 ダテッシュ・パルレカー
     ストックホルム南アジア・インド太平洋センター長/ワルシャワ大学教授 ジャガナス・パンダ
     東京大学未来ビジョン研究センター 安全保障研究ユニット長/東京大学公共政策大学院教授 ヘン・イクァン
     日本GIF理事長/東京大学名誉教授 中山幹康
    パネルディスカッション・コメンテーター:元海上自衛隊一等海佐/慶應義塾大学教授 北川敬三
    参  加  費: 無料
    動  画: https://gif.or.jp/seminar_youtube/seminar_apr2025-2/

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