2023年5月10日 05:00 | 有料記事
金山寺みそに関して「食べやすさが特徴。新しい味にもチャレンジしている」と話す取締役工場長の石川さん=東金市
みそ樽が描かれた小川屋味噌店の工場
江戸時代、黒船が来航する5年前の1848(嘉永元)年に創業。東金市小沼田の工場で、そのまま食べられる「なめみそ」の一種の金山寺(きんざんじ)みそのほか、米みそや漬物、甘酒など多様な食品を生産している。
金山寺みそは麦や大豆を原料とし、ナスといった野菜も織り交ぜる。宋代の中国の寺に渡った僧侶から鎌倉時代に国内へ製法が伝わったという説があり、中国から製法が伝わったとされる和歌山県や、同県と黒潮でつながり食文化や地名に共通点が多い千葉県のほか、静岡県などで地域独自の製品が生産される。しょうゆと製法が近く、金山寺みそから出た液体がしょうゆの原型という説もある。
金山寺みそは同社の看板商品で、優しい甘みが特徴。温かいご飯に乗せたり、キュウリなどの生野菜に付けて食べるほか、豚肉 ・・・
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