2023年9月14日 18:26 | 無料公開
いすみ鉄道西畑―上総中野間で線路下の土砂が流出した箇所を確認する鉄道災害調査隊(JRTT鉄道・運輸機構提供)
台風13号の大雨の影響で大多喜―上総中野間の運休が続くいすみ鉄道で14日、国土交通省から派遣要請を受けた独立行政法人「鉄道・運輸機構」(JRTT)が被災箇所を調査した。調査隊によると、工事が始まれば2、3カ月で復旧が見込まれ、同鉄道の古竹孝一社長は「年内の全線復旧を目指す」と話した。
本年度発足した早期復旧を支援する「鉄道災害調査隊」の10人が総元―上総中野間4・6キロで、線路下の土砂流出や線路への土砂流入、倒木があった8カ所の状況を調べた。西畑―上総中野間では土砂が約40メートルにわたり最大15メートルほど下へ流れ出ているのを確認。近くを走る国道465号から流れ下った水の勢いで土砂が押し流されたとみられるという。
調査隊は被災箇所の復旧方法などを検討して15日に同鉄道へ助言する。同じく一部運休区間がある小湊鉄道でも調査を予定している。
いすみ鉄道は8日から全線で運休し11日からバスによる代替輸送を行っていたが、13日に大原―大多喜間で運転を再開した。